2012 年 1 月 30 日
この連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」では、震災で救援・支援活動をした仏教者の動きを通して学んだことを共有し、復興のために仏教者ができること、さらには震災を超えたところで現代日本社会において仏教者の果たすことのできる役割とは何かを考えます。
第1回は、日蓮宗、曹洞宗、浄土宗、法華宗真門流各宗派の僧侶12名が一同に会し、石巻・仙台・気仙沼などの被災地での仏教者の活動を共有し、国際協力NGOセンターの田島誠氏から、行政やNGOの連携についてのヒントが得られました。
第2回は「被災地という日本の未来〜人「交」密度で地域を支える」をテーマに、少子多老社会を迎える日本の深刻な現状について各種データをもとに明らかにし、特に高齢化が進んでいる被災地で支援を効果的につなぐにはどのような点を考慮に入れて支援を行うべきなのか、また「自律的復興」のために宗教者はどのような役割が担えるのか、川北さんから示唆に富んだお話がありました。
川北さんが特に強調されたことは、被災者全員の共通したニーズ(物資供給、避難所の運営など)は、産・官・民が大量・広域に支援すればよく、少数の特別なニーズ(要介護者、障碍者、外国人など)は産・官・民の専門性を活かしてピンポイントで支援するのが効率的であること。特にNPOは少数者へのきめ細かい支援に徹することが重要であり、そのためのネットワークが不可欠であるという点です。また、「まち」の力は人数の多さではなく、人と人との密度がつくるのであり、宗教者はそうした密度の濃い関係をつくっていく触媒になれる、という発言に多くの参加者が共感を覚えた様子でした。
今回の震災でお寺が避難所になったケースはたくさんありましたが、住民からお寺を使いたいという要望が出るぐらい、地域とのコミュニケーションを日頃から持ち続けていくことがいかに大切であるかを改めて考えさせられました。やはり、地域あってのお寺。お寺は地域社会の中心であってほしいですね。

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2011 年 12 月 26 日
東日本大震災の被災地で活動するNGO関係者が集まったワークショップに参加しました。その目的は、震災におけるNGOの支援活動の成果と課題を踏まえ、今後NGOとしてどのように対応していくかについて考え、他のNGOや自治体に対して提言をまとめる、ということ。14名余りが参加し、3つのグループに分かれて「課題と提言」を活発に出し合いました。
以下のような提言が出されました。
(1)関係団体間の調整・コーディネーションを行うOCHAのような機能を担う制度・仕組みの必要性
(2)国際協力NGO間での学びや経験の共有
(3)現場のオペレーションやコーディネートを担う人材の育成や研修
参加したのは少人数だったものの、現場をよく知っているNGOスタッフが集まったこともあり、限られた時間の中でかなり具体的な提言や意見が出た印象を持ちました。
このワークショップのまとめは、JANICが来年出すNGO支援活動報告書の中に反映されるそうです。東日本大震災でNGOが経験してきたことがこれから起こりうる大規模災害でどのように活かされるのか、あるいは引き継げるのか。今回の震災で支援活動を行ったNGOにとって、非常に重要なテーマだと感じました。
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2011 年 12 月 21 日
今回福島まで出張した目的は、新たにご支援できそうな団体を訪問してお話をお聞きすること。福島に駐在するJANICの方にご案内いただいて、伊達市にある「つきだて花工房」をお邪魔しました。
6年前にオープンしたばかりで、木材がふんだんに使われていて、窓からはすばらしい眺望が楽しめる、すてきな施設でした。ここには農産物の直売所があって、宿泊や入浴で地域の人たちの憩いの場所になっているとのこと。食農やモノ作りプログラム、無農薬・有機栽培の野菜作りなど、いろんな体験学習の場としても使われています。
ところが震災後は宿泊のキャンセルが相次ぎ、農産物の売り上げも大きく落ち込みました。特に、副収入として野菜を持ち込んでいた地域のお年寄りの人たちが、放射能の影響で野菜を作れなくなって生き甲斐を失っていることが一番心配だと花工房の方はおっしゃっていました。とにかく自分たちで放射線量を測定できる機械があれば、現在よりも安心して野菜を提供できるようになるとのことです。
今後アーユスとしてどのように関わっていくか考えているところですが、花工房とご縁ができたので、これからも度々訪問できればと思っています。

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2011 年 12 月 15 日
12月5日にちよだプラットフォームスクエアで行われたJANIC正会員の集いにNGO関係者など50人余り参加し、この一年を振り返り、新たな年に向けた抱負や課題について語り合いました。
JANICが行っている提言活動などの報告がありましたが、やはり議論の中心は東日本大震災でのNGO活動のあり方や今後に向けた課題など。
震災を契機に新たな支援者との関係が生まれたこと、多くの市民とのつながりが広がったことなど、震災をきっかけに自分たちのこれまでの活動を振り返り、新たな出発点になったと前向きに捉えている団体が多かったことが印象に残りました。
その一方で、震災募金に協力した人に、いかに国際協力への理解を広げていけばいいのか苦心しているとの声も。
いずれにせよ、国際協力NGOは震災活動で得た経験や学びを海外での活動に活かしていくことが大切なこと。さらに、日本と世界の問題のつながりをわかりやすく伝えていく努力が欠かせないという意見に、これはまさにアーユスにとっての課題でもあるなと感じました。
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2011 年 12 月 1 日
少し前ですが、11月11日にODAの援助効果に関するシンポジウムに参加してきました。場所は、衆議院第一議員会館。平服で行ったので入れてくれるのか心配でしたが、シンポ専用の受付があって難なく入館できたのもつかの間、背広姿の紳士淑女ばかりで、ちょっと肩身の狭い思いをしながら講演を聴きました。
さて本題の援助効果とは、いかに援助の質を高められるのか、ということですが、会議では特にドナーである援助国が被援助国のことを十分に信頼しておらず、ODAを人道的な観点よりも、それぞれの国益を重視しながら外交戦略として用いられていることに、NGO側から懸念が示されました。そして、援助効果で重要なことは、いかに質の高い援助を実現させるかという政治的意志があるかということ、さらに国際社会の関心を高めていくために市民社会の役割が重要であること、などが強調されました。
気になったのは、日本は経済ばかりでなく、もっと比較優位のある教育、税、医療、所得格差、保険に関わる分野の支援を行った方がいいという発言。日本ならではの援助のあり方をもっと考えていくべき時期に来ているのかなと感じました。
また、援助と外交を切り離して、短絡的な国益ばかりを追求するのではなく、もっと人道主義に立ったODAへの転換が求められているとの意見が印象に残りました。
こうした観点から、NGOや市民社会の役割がますます重要になっているなと感じながら会場を後にしました。
これからも少しずつではありますが、参加したセミナー等をレポートしてみたいと思います。(井上)
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2011 年 11 月 24 日
7月より前任の岩見さんが担ってきたNGO支援事業を引き継ぐ形でスタッフになりました井上団(いのうえ・だん)と申します。JANICという国際協力NGOのネットワーク団体で13年ほど活動してきました。
これまで仏教と深く関わってきたことはありませんが、仏教の精神には強く惹かれていて、旅先ではお寺を見つけては必ずお参りするなど、親近感を抱いてきました。ですので、仏教と国際協力を結びつけるアーユスは、自分にとって天職のようなところだな〜と勝手に思っています。
アーユスは海外に現場を持っていませんが、それゆえに数多くのNGOとお付き合いさせていただきながら、海外の様々な情報を得て、広い視野で平和、人権、開発に関する問題を捉えていくことができます。ぜひ多くの方にアーユスの理念や活動に触れていただきたいなと思います。
これからお寺とNGOのつながりをさらに発展させていければと考えていますので、未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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2011 年 8 月 9 日
突然のお知らせになりますが、私、岩見は8月10日をもって、アーユスを退職することになりました。
これまでご覧いただき、本当にありがとうございます。退職後は、主人のお寺のサポートを行い、また田舎でアーユスの活動を行っていきたいと思っております。
今後もこのブログコーナーは、スタッフ日記として続いていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
まだまだ暑い日が続いております。どうぞご自愛ください。
合掌
岩見拝
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2011 年 8 月 5 日
先日、新宿区経王寺にて、大好評!のBrown Bottle Talkを開催いたしました。
今回は、地雷廃絶日本キャンペーンの清水俊弘さん、浄土真宗本願寺派僧侶の遠山章信さんをお招きし、クラスター爆弾についての内容と、クラスター爆弾に関連した銀行の投融資の問題についてお話していただきました。
クラスター爆弾!という少し衝撃的な内容かもしれません。しかし、クラスター爆弾の製造に、私たちの預金が使われていた事実がありました。銀行大手(U○J、とか三井○友、み○ほ銀行など)はその代表格です。
私たちに一番身近な問題ですが、知らないその事実に参加者一同驚いていました。
私たちの知らないところで、危険なものから莫大な利益を生む社会に苛立ちを覚えました。欧米のように、私たちのお金に責任を持つ、社会的責任投資という考え方が日本でももっと盛んになればいいのですが。
本日の内容に関して、こちらのサイトをご覧ください。

上の写真のように、Brown Bottleを囲みながら、ゲストのトークに耳を傾けます。
本日のデリバリーの料理はマンチーズデリさんから注文いたしました。次回もお楽しみに〜〜!!
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2011 年 6 月 30 日
昨日、APLAが主催するフォトジャーナリスト山本宗輔さんの福島の原発の取材報告会のため、会場:新宿区常圓寺(アーユス会員)に行ってきました。
都内各所と福島の原発周辺の町村、宮城県で表しているガイガーカウンターの数字は、目に見えない何かが数字で表され、とても奇妙なものでした。
東京も通常の値の10倍の放射能が検出され、また、福島ではさらにその10倍もの放射能が検出されています。異常事態です。
私たち自身初めての体験をしています。しかし、今後、同じように経験する人を出さないためにも、私は行動していきたい。
そのとき山本さんから紹介がありました、フォトジャーナリストらが編集しているオンラインPDFマガジンFotgazetもおすすめです。
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インドでの仏教徒の指導者佐々井秀嶺氏が、山本さんと被災地を訪問し、読経しながら回られたそうです。そのときの、様子がこちらのブログで書かれています。佐々井氏の魂からの叫びが聞こえてきそうです。必読の価値ありです。
→http://asama888.cocolog-nifty.com/blog/
今後も、放射能の知識を学び、私たちの次の世代のためにも行動していきたいと思います。
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2011 年 6 月 20 日
この頃、消費者として自分の買った物の背景が気になるようになってきました。
食品が自分の口に入るまでにどのような過程を経てきているのか、また自分が着ている服がディスプレイされるまでにどのような人が作っているのか、誰がジュエリーの元となる原材料を採掘しているのか。
そのようなこともあり、今回の児童労働反対キャンペーンシンポジウム(6月12日@文京学院大学 主催:Cl-Net)は、とても関心がありました。


世界の子どもを児童労働から守る活動を行っているACEにも、自分が買った商品に児童労働が関与されているか知りたいという電話が来るそうです。しかし、是非その場合は、企業に連絡して欲しいとおっしゃっていました。消費者の声が多ければ多いほど、企業も検討しなければいけません。企業は、その世間の関心が知りたいそうです。
私たちも消費者として、声を上げていく必要があります。
いつの間にか、私たちが加害者になっていることがないように。。。
児童労働に関する詳しい情報はこちら→ACE、児童労働ネットワーク
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